オーストラリアにて  その5

ロリエンの8月{にじみ絵}
今日は珍しいことに朝からメリンダが、泣きながらお母さんにしがみついて
離れなかった。ロビンは母親と話しをして部屋に入ってもらい自然に離れるのを待つことにしたようだ。1時間ほど泣いて落ち着くと母親は帰っていったが
ロビンは1日中メリンダをそばにおいていた。室内で自由遊びをした後丸くなっていつもの朝のひと時。ライゲンのあとは今日は水曜日なのでにじみ絵の時間だ。スモックを着て席へ。小さなきれいな声でロビンが歌をうたうとこども達は色の世界を自由に楽しむ。この後は外でおやつタイムと自由遊び。以前、
かごに投げ入れていたスモックは私が折り紙のように畳んでいるのを見て上手に畳むようになった。
外での遊びは以前自分たちで作った池のまわりでの遊びが大流行。
木を家に見立ててままごとをしている。女の子たちに「飴、ほしい?」と
いわれ「ちょうだい」と答えると、池の水草を木の枝にクルクルと巻いて
くれた。   
クリストファーが親鳥が抱いていた卵をわざとつぶしたそうで、ロビンは
命についてどうしたらわかってもらえるか考えているということだった。
しばらく思案していたが1年生のクラスから借りてきたひよこを抱いて
みんなでかわいがった。クリストファーも命の大切さがわかったかな?

ビルじいさん
我が家の下に住むイギリス人のビルじいさんは、こどもの足音がうるさいと
引っ越し2日目に恐ろしい顔で怒鳴り込んできた。「ヒエ〜」と震えながらも
このままではいけないと思い積極的にビルじいさんの家に行きお茶を飲むうちにすっかり仲良くなった。阪神淡路大震災のときにいち早く知らせに来てくれたり、停電のときは声をかけてくれたり、自分の家族のことを話してくれたり・・・・・帰国する時には涙を流して別れを惜しんでくれた。
人間っていいな。あったかいな・・・